Nablarch FrameworkのMOM応答不要メッセージングの送信側のExampleで、テーブルをキューとして使ったメッセージングを用いて構築しています。 MOM応答不要メッセージングの受信側のExampleと組み合わせて使用します。
以下にメッセージングのシステムのうち、本Exampleが対象とする箇所を示します。
※図中の「オンライン処理アプリケーション等」と「バッチアプリケーション」の部分はExampleの提供はありません。
実行環境に以下のソフトウェアがインストールされている事を前提とします。
- Java Version : 8
- Maven 3.0.5以降
補足: MOMは、MOM応答不要メッセージングの受信側のExampleに組み込まれたものを使用します。 RDBMSは、本Exampleに組み込まれたものを使用します。
Gitを使用している場合、アプリケーションを配置したいディレクトリにて「git clone」コマンドを実行してください。 以下、コマンドの例です。
$mkdir c:\example
$cd c:\example
$git clone https://github.com/nablarch/nablarch-example-mom-delayed-send.git
Gitを使用しない場合、最新のタグからzipをダウンロードし、任意のディレクトリへ展開してください。
まず、データベースのセットアップ及びエンティティクラスの作成を行います。以下のコマンドを実行してください。
$cd nablarch-example-mom-delayed-send
$mvn clean generate-resources
次に、アプリケーションをビルドします。以下のコマンドを実行してください。
$mvn package
先にMOM応答不要メッセージングの受信側のExampleを起動しておいてください。
以下のコマンドで、データベースの状態を最新化、MOM応答不要メッセージングの送信側のExampleが起動します。
$mvn generate-resources
$mvn exec:java -Dexec.mainClass=nablarch.fw.launcher.Main -Dexec.args="'-diConfig' 'messaging-async-send-boot.xml' '-requestPath' 'SENDAPP' '-userId' 'batch_user' '-messageRequestId' 'ProjectInsertMessage'"
なお、 maven-assembly-plugin
を使用して実行可能jarの生成を行っているため、以下の手順にて実行することもできます。
-
target/application-<version_no>.zip
を任意のディレクトリに解凍する。 -
以下のコマンドにて実行する
$java -jar <1で解凍したディレクトリ名>/nablarch-example-mom-delayed-send-<version_no>.jar -diConfig classpath:messaging-async-send-boot.xml -requestPath SENDAPP -userId batch_user -messageRequestId ProjectInsertMessage
起動に成功すると以下のようなログがコンソールに出力され、メッセージが送信されます。
2016-06-09 09:58:41.874 -INFO- ROO [null] @@@@ APPLICATION SETTINGS @@@@
system settings = {
}
business date = [20140123]
2016-06-09 09:58:42.264 -INFO- ROO [201606090958418740001] read database record. key info: {SEND_MESSAGE_SEQUENCE=0000000001}
2016-06-09 09:58:42.358 -INFO- ROO [201606090958422640002] @@@@ SENT MESSAGE @@@@
thread_name = [pool-1-thread-1]
message_id = [ID:S1306C00419-T1-20683-1465433922061-1:1:1:1:1]
destination = [TEST.REQUEST]
correlation_id = [null]
reply_to = [null]
time_to_live = [0]
message_body = [ProjectInsertMessage0000000001100 プロジェクト001
development
s
20100918201504091 鈴木
佐藤
100 備考欄
10000 1000 2000 3000 ]
自動的に終了はしないため、ctrl + c等で終了させてください。
-
https://www.h2database.com/html/download.html からH2をインストールしてください。
-
{インストールフォルダ}/bin/h2.bat を実行してください(コマンドプロンプトが開く)。
※h2.bat実行中はExampleアプリケーションからDBへアクセスすることができないため、Exampleアプリケーションを停止しておいてください。 -
ブラウザから http://localhost:8082 を開き、以下の情報でH2コンソールにログインしてください。 JDBC URLの{dbファイルのパス}には、
SAMPLE.h2.db
ファイルの格納ディレクトリまでのパスを指定してください。
JDBC URL:jdbc:h2:{dbファイルのパス}/SAMPLE
ユーザ名:SAMPLE
パスワード:SAMPLE