Android SDK に含まれる Android Emulator には、現時点では 特定の種類の HTTP Proxy を正常に越えられない問題があります。 (特に HTTPS を使用する場合)
具体的には、HTTP CONNECT メソッドに対し、1行以上ヘッダを返す ような Proxy サーバの場合です。
本バグは Issue 75221 として AOSP に報告済みです。 パッチは AOSP の master に取り込まれていますが、リリースブランチ 側にはまだマージされていません。
本 Emulator は、この不具合を修正し、ビルドしたものです。
Windows / Linux / Mac OS X 版があります。
それぞれのディレクトリの内容を Android SDK の tools ディレクトリ 内に上書きコピーしてください。この際、オリジナルの内容は必ず バックアップを取って下さい。
Android Tools をバージョンアップした場合、ファイルが上書きされ ますので、その場合は再度コピーが必要です。
Proxy 設定は、環境変数 http_proxy で行うか、emulator 起動時の オプションで指定してください。
$ # 環境変数で設定する場合
$ export http_proxy=http://<server>:<port>
$ # emulator起動オプションで指定する場合
$ emulator -http-proxy http://<server>:<port>
ライセンスは GPL です。COPYING を参照してください。
ソースコードは以下 URL にあります。 (AOSP の external/qemu の実質ミラー)
https://github.com/tmurakam/aosp-external-qemu
自分でビルドする場合は以下のようにしてください。
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Android Open Source Project から repo を使ってソースを取得。 'studio-master-dev' ブランチを取得してください。 ただし、external/qemu だけは 'master'ブランチを取得してください。 (現時点で本パッチは master ブランチにしか入っていないため)。 詳細は http://tools.android.com/build を参照。
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external/qemu に移動して ./android-rebuild.sh を実行。 詳細は docs/DEVELOPMENT.TXT を参照。
Mac OS X でビルドする場合は、Xcode 5 が必要です。 Xcode 6 ではビルドできませんので、iOS Dev Center から Xcode 5 を 個別にダウンロードしてください。Xcode5/6 は共存可能です。 ビルド時は Xcode5 側のツールを使用するよう、Xcode の設定変更が 必要です。