ORP が動作すべきでないときに動作する

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ORP が動作すべきでないときに動作する

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ちなみに、メトロ総合プラグインで信号インデックスが 35 になったのに 12 番地上子が置かれていない場合、パターンの針が直前の信号の速度よりわずかに高い速度を指したまま下がらない模様。

また、直前の閉塞の信号インデックスに関係なく、12 番地上子の Optional で指定された距離(とそれに対応する初速度)でパターンが決まる。

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メトロ総合プラグインの動作としては、12 番地上子通過時点で現在閉塞の信号インデックスが 35 であれば ORP 動作開始し、35 でなければ 12 番地上子を無視する。12 番地上子にどの閉塞を対応させてあるかは関係ない。
したがって、bve-autopilot の動作としても、「12 番地上子を通過したが信号が ORP を現示していない場合」は 12 番地上子を無視すればよい。

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「31, 1012 番地上子で ORP 現示の前方予告を受けた後、対象の閉塞の現示が ORP 以外に変わった場合」で、もう一度前方予告を通過して新しい現示を受信できた場合はすぐさま減速パターンを消去したいところだが、それをするには二つの地上子が同じ閉塞を指していたかどうかを判定するために閉塞の位置を覚えておかなくてはいけない。となると通常の前方予告の処理と同様に閉塞型に受信データを保管する設計が良そうである。

メトロ総合プラグインの動作仕様上、ORP が動作すべき時は必ず現在閉塞の現示が 35 になってから 12 番地上子が来ることを前提とすることができる。この前提から以下の定理が得られる。

• 統合元から引き継ぐべき減速パターンがあっても、現示が 35 でない場合は減速パターンを無視してよい (どうせメトロ総合プラグイン本体は現在閉塞の現示にのみ従うので、現示が 35 でなければ ORP は動作しない)。
• 古い ORP 減速パターンがずっと残っているとその後の別の ORP 現示閉塞に入った後 12 番地上子で新しい目標位置がセットされるまでの間に古い目標位置の減速パターンでの動作が復活してしまうので、現在閉塞の現示が ORP 以外になったらさっさと現在閉塞の減速パターンは消去すべきである。

これを踏まえて、

• メトロ総合プラグイン互換モードで 12 番地上子を通過し、現在閉塞の現示が 35 であれば、現在閉塞に ORP 減速パターンをセットする
• メトロ総合プラグイン互換モードで 31, 1012 番地上子を通過し、その対応する閉塞の現示が 35 であれば、その閉塞に ORP 減速パターンをセットする
• 閉塞にセットされた ORP 減速パターン (これは 12, 31, 1012 番地上子でセットされたものかもしれないし、統合元の閉塞から引き継いだものかもしれない) はその閉塞の現示が 35 の間のみ有効とし、現示が 35 以外になったら減速パターンを消去する
• 閉塞を統合するときは、現在閉塞に ORP 減速パターンが既にセットされている場合はそれを残し、そうでなければ統合元の前方閉塞の ORP 減速パターンを現在閉塞にコピーする。ただし現在閉塞の現示が 35 でないときは ORP 減速パターンはコピーしない。

という動作にすると良い。上記の動作仕様から、以下の定理が導かれる。

• 正常に ORP が動作するケースでは、統合前に 12 番地上子を通過する場合でも統合後に 12 番地上子を通過する場合でも、12 番地上子により現在閉塞に減速パターンがセットされて、統合後にもそのパターンが残る。

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現示が 35 になったのに 12 番地上子が見当たらない場合、メトロ総合プラグイン本体では照査パターンが下がらないが、bve-autopilot では以下の動作になる。どのみちこのようなケースは路線側の設定ミスだろうから細かい動作は気にしないことにする。

• 31, 1012 番地上子で ORP 現示の前方予告を受けている場合は、対応する減速パターンが生成されているので、その減速パターンに従って減速する。
• 前方予告なしでいきなり現在閉塞が ORP 現示となった場合、減速パターンが生成されていないので減速しない。